襖(ふすま)と並んで欠かせないものとして障子(しょうじ)があります。
襖(ふすま)と同じように部屋の間仕切りとして使われますが、その大きな違いは採光にあります。
優しい光を取り入れることで、その部屋を和ませることが出来ます
様々な組子の組み方や、障子紙の選び方により、
また変わった充実感を味わうことも出来ます。
最近では障子(しょうじ)に貼る障子紙も多様化し、従来の手漉き障子紙から破れ難いプラスチック入り障子紙まであり、その用途も多彩です。
和紙の障子紙は、軽くて強い天然繊維を「薪を乱雑に積重ねた恰好」に重ねてシート状にしたものですから、
繊維間にスキ間が数多く生じており、空気の通過性に優れています。室温が外より高まると熱を外へ放出し、その逆の作用もします。
そのため夏は涼しく冬は暖かくなります。また、吸湿性もあるため室内に湿気がこもるのを防ぐことが出来ます。
プラスチック入り障子紙は破れ難いのが最大の特徴ですが、従来の障子紙の持つ空気の通過性はあまり望めません。
その他にも、アイロン障子紙、破れにくい障子紙、消臭障子紙、難燃障子紙などの障子紙があります。
どの障子紙を選ぶか悩んでしまいそうですが、ご自分の生活に合ったものを選ぶのが良いでしょう。
機械漉き障子紙(普及品)
使用材料:パルプ、レーヨン
継ぎ目がなく単価が手頃です。
強化紙(中級品)
使用材料:レーヨン、ビニール
紙とビニールなので普通紙より4倍位強いです。
機械漉き和紙(上級品)
使用材料:楮、マニラ麻、パルプ
和紙の風合いがあります。
手漉き和紙(高級品)
使用材料:楮100%
美濃紙、内山紙などとても風合いがあり、白く晒した紙と未晒しがあります。
手漉きですので高価です。
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